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​立位の効果>骨密度の改善、骨折の予防

高頻度に発生している脳性まひ患者の骨折

●重度の脳性麻痺患者の骨折例は多く、年に4%程度が骨折しています。(1)

●歩けない児だと約10人に1人が、股関節脱臼・亜脱臼の手術後だと約3人に1人が大腿骨を骨折しています。

座りきりは無重力状態と同じ!?

宇宙では、無重力環境が人体に色々な悪影響を与えます。その一つが「骨密度の低下」。何の対策もしないと月1~2%も低下するそうです。これは成人が1年間に失う量の2倍に相当するとか。

この事象は宇宙飛行士に限ったことではありません。重度障害を持つ子たちのように、座りきりや寝たきりの生活を送っている人も要注意!重力に抗う運動が不足すると、誰にでも宇宙飛行士と同じ症状が起こるのです。

NASA『Areas of Study : Bone Health』https://www.nasa.gov/…/area…/physiology/physiology_bone.html

低骨密度に対する積極的治療が推奨されています

骨折のリスク因子は、歩行不能、抗痙攣剤の内服、骨折の既往、低栄養、摂食障害、関節拘縮など

一般的な愛護的介助方法の徹底、栄養状態の改善だけではその予防は限界となっている

生活に立位を取り入れて骨折しにくいカラダ作りを

60分を週4~5回(2)

tattiだからできること

●座面の傾斜角度に応じて脊柱や下肢への負荷を調整できます。

●側彎変形や股・膝・足関節の可動域制限に合わせて、立体スリングの張り調整とパッドの張り付けで

●立体スリングでおしりを下から支える形に調整すると、端座位に近い姿勢になり、下肢への負荷を軽減することができます。

●股関節脱臼・亜脱臼の手術後で、股関節の外転位(股を開いた姿勢)保持が必要な場合、大腿部の内側にパッドを張り付けることで内転を防ぐことができます。

 

身体の状態に合わせて負荷を調整しながら、立位の時間を日々積み重ねていくことで、骨密度が高まり、骨折しにくいカラダ作りができます!

【参考文献】

公益社団法人日本リハビリテーション医学会監修(2014)『脳性麻痺リハビリテーションガイドライン第2版』金原出版

Teresa EP・Catharine MM・Sandy MC・Elizabeth MG(2014)『脳性まひ児の24時間姿勢ケア』三報社印刷.

 

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